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ブログテスト

2024年6月23日

読了時間:4分

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ブログテスト

近年の尼崎市は工業振興を優先して栄えてきました、その急激な発展と引き換えに

公害に見舞われた過去があります。大阪都心に近く、住居と職場が混在した過密な街

は、都市環境への取り組みが重要な課題といえます。

都市化により、当地で残された農地は減少し続けています。そこで水や緑のある良好な住環境を次世代に残すため、都市農地の大切な役割を地域で共有し、住環境の保全・改善に繋げる取り組みが求められます。

 

2018年に大きな台風が尼崎に被害を与えました。温暖化による気候変動を身近に

感じる機会でした。温暖化が問題になって久しい中、周囲に目を凝らすと放置された空き地はいつしかアスファルト敷きのコインパーキングに変わります。

民地の緑は経済的な事情により減少しているのが現実です。

そこで民地を活用し、官民協働で農地を管理し維持することで、温暖化対策に貢献

し、地域で運営するコミュニティファームの取り組みを提案します。

 

○取り組み

都市農地は、地主農家の高齢化、後継不足、つらい農作業と低い採算性、相続対策な

どにより、手放され減少が続いています。その反面、先祖代々の農地を守りたいとい

う話も聞きます。

また、一団の農地が得にくい都市部には多くの人が暮らしています。作物を栽培する

だけでない農地の緑地の役割やオープンスペースとしての魅力や価値を発見し、地域に開かれた農地とすることで、農地を守り確保することに取り組みます。

 

○都市農地の役割

・環境問題と防災の取り組み

 畑の緑や土の環境は、ヒートアイランド現象を緩和させます。さらに災害時の緩衝

地の役割も期待できます。

 

・食育

 幼稚園、小学校、中学校で野菜栽培(サツマイモ、大根など)を行います。

学校の近隣で野菜作りを行うことで、農地の維持と良好な住環境づくりが期待

できます。

 

・安心安全な食

住居と近接している都市部では農薬を使用することは好ましくありません。

安心安全な食に配慮した農法とすることで、もぎたての野菜を食べることができ

ます。

 

 ・コミュニティの活性化

  食は世代を問わない共通した話題です。野菜栽培を地域で行うことにより、多世代

の交流を促します。また植物の成長と収穫を楽しむ農業は、農福連携、ひきこもり

など、地域の福祉や地域の課題に貢献する機会を作り出せます。

 

・生き物体験

 農地には、虫やカエル、小鮒、鳥など生き物が訪れます。都市部で失った里山の

生き物を見つけることができます。

 

 

 ・田能の里芋

尼崎市北東部の田能地区で、猪名川が運んだ肥沃な土壌に根付いた里芋です。

江戸時代から育てられてきた「田能の里芋」は、猪名川の河川敷や畦で

細々と育てられてきました。

今から約30年前、美味しい「田能の里芋」を次世代へ残すため、当地の農家や

市民団体が、農家に伝わった種芋を受け継ぎ、「田能の里芋」の復興栽培を始め、

今日に至ります。

 

・畑の運用例

※野菜は連作(続けて同じ科の野菜を栽培)することができません。

里芋は4年間隔

1.学校給食に採用されている「田能の里芋」を栽培することで伝統野菜の継承し、

畑の維持経費を捻出する

  2.里芋の連作を避けた畑の部分は、さまざまな野菜栽培を行います。

農業ボランティアへのお礼、地域で協力する自家栽培とします。

  3.行政の委託による、初期投資や一部経費の負担

 ※狭小な畑が多い都市部での野菜栽培の収益は多く見込めない事実があります。

 

○目指すもの

  公園が整備されているように、小学校区、数校に一つ、コミュニティファームが

ある街を目指しています。

  環境や防災など社会性のある大きな事柄を念頭に、日々は安心安全な食の収穫

を楽しむ取り組みです。

官民協働した整備を進めることで、公園と専業農園の間に位置づく、地域で維持するみんなの畑になることを期待しています。

 


2024年6月23日

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